相続発生後の手続きの流れ
1：葬儀場の決定
大切なご家族様がお亡くなりになられましたら、悲しみにくれる中、葬儀場を決定しなければなりません。また、ご遺体をど こに安置するのかなども親族と話し合い迅速に判断する必要があります。
2：銀行に対する手続き
お亡くなりになられた人の銀行口座がどうなるのか、意外と知られていません。役所に死亡届けを提出してもその情報は銀行には届いていません。ご家族が死亡しても銀行側に何の手続きも取らなければ、死亡した本人の口座からの自動引き落としも継続され、現金も引き出せる状態のままです。このような状態のままだと、相続人間でのトラブルの原因になったり、相続税の計算が正しくできなくなる可能性があります。ご家族がお亡くなりになりましたら、必ず銀行の窓口へ行き銀行口座の「凍結」の手続きをお願いしております。この際に葬儀費 用などを引き出しておく事をお勧めしております。
3：相続人の確定
遺産相続が発生したら必ず、相続人の確定をしなければなりません。財産の名義を変更する為には、誰が相続人なのかを客観的に証明する必要があります。被相続人の戸籍謄本の取得が必要となります。例えば、出生地と死亡した場所が異なる場合は、死亡から出生までその人が移動してきた地域の役所を遡ってたどり、戸籍謄本・除籍謄本を取得しなければなりません。これを相続人の方がすると、面倒な手間と時間がかかります。相続税申告や事業承継をご依頼頂ければ、お客様に代わってこれらの書類を取得することも可能ですのでお気軽にお問合せください。
4：相続財産の確定
相続人が確定したら、対象となる財産を確定します。これが漏れてしまうと、相続税申告にも狂いが生じてしまいます。通帳のお金の出入り、証券会社や不動産会社からの郵送物、その他自宅に保管してある権利証や株券などを頼りに、すべての財産を正確に把握します。また、この際に忘れがちなのが「借金」です。マイナスの財産である借金についても相続の対象となるのです。財産だけではなく、クレジットカード会社や信販会社などからの請求書や、ローンが引き落とされていないかなども確認する必要があります。
5：財産の評価と相続税申告
一般的な相続のケースでは、目立った財産が「自宅」などの不動産しかないということの方が多いです。その自宅をいくらで評価して申告するのかが、相続税申告において重要なポイントとなります。また、土地部分の評価については、「小規模宅地等の特例」を誰に適用させるのかによって、相続税が大きく変わってしまいます。当事務所では、相続税についても合理的に節税できる適切なプランをご提案させて頂きます。遺産分割を早期に決着させ、相続税申告に間に合うよう丁寧にサポートさせて頂きます。